Thursday, July 26, 2018 11:11 AM

オウム全13死刑囚の刑執行 林元幹部ら6人一斉

 地下鉄、松本両サリン事件などオウム真理教による事件に関わったとして、殺人罪などに問われ、死刑が確定した教団元幹部ら6人の刑が26日午前、執行された。法務省が発表した。上川陽子法相が2日前の24日に命じた。松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=を含む7人の刑は6日に執行されており、教団による事件で死刑が確定した13人全員の執行が終わった。

 平成の時代を代表する未曽有の凶行となった事件は、大きな節目を迎えた。被害者や遺族への賠償、事件の風化防止は依然課題として残り、死刑制度の存廃や再審請求中の執行の是非を巡る論議の行方も注目される。上川法相は記者会見で「死刑廃止は現状では適当ではない」と述べた。

 6人は、林(現姓小池)泰男(60)=仙台拘置支所、豊田亨(50)、広瀬健一(54)、端本悟(51)=いずれも東京拘置所、岡崎(現姓宮前)一明(57)、横山真人(54)=いずれも名古屋拘置所=の各死刑囚。(共同)