Thursday, July 26, 2018 11:13 AM

日本、車関税回避目指す 米欧協議を注視

 25日にワシントンで開かれた米欧首脳会談の結果、欧州連合(EU)はトランプ政権による自動車の追加関税を免れた。8月に米国との2国間貿易協議を控える日本も車輸出が対米貿易の柱となるだけに米欧協議を注視しており、車関税の回避を目指す方針だ。

 EUは車分野を除く工業製品の関税撤廃を目指すことなどをトランプ政権に約束。日本も追加関税回避の見返りとして、農産品の市場開放や車の輸入拡大を米側から迫られるとみられ、一定の譲歩が不可避となる可能性がある。

 強硬な通商政策を続けるトランプ大統領は鉄鋼とアルミニウムに続き、自動車の輸入制限を視野に入れる。外国からの車や部品の大量流入が安全保障上の脅威になっているとして、米商務省は調査を開始。与党共和党や産業界の反対がある中、トランプ氏は輸入車に高関税を課したい考えだ。米紙によると、関税率は25%を検討している。(共同)