Thursday, July 26, 2018 11:13 AM

劉氏、国有企業改革も主導 中国、対米摩擦の要因

 中国国務院(政府)は26日、「国有企業改革指導グループ」のトップに劉鶴副首相が就任したと発表した。劉氏は、米国との通商協議の中国側交渉団トップを務めているほか、金融改革も統括している。政府の手厚い支援を受ける国有企業の存在は米国との通商摩擦の要因にもなっており、劉氏がどれだけの改革手腕を発揮するかが注目されそうだ。

 グループのメンバーには、国家発展改革委員会や工業情報省、中国人民銀行(中央銀行)など幅広い政府部門の幹部が名を連ねた。前任のグループトップは馬凱前副首相が務めていたとみられる。

 中国の国有企業は、規模は大きいものの経営効率が悪く、過剰債務が問題となっている企業も少なくない。(共同)