Thursday, July 26, 2018 11:14 AM

中国、米保護主義に異議 BRICS首脳会議が開幕

 ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議が26日、南アの最大都市ヨハネスブルクで開幕した。新華社電によると、中国の習近平国家主席は演説で「保護主義と単独主義の台頭が激しくなっている」と危機感を示し、多角的貿易体制を断固として守るべきだと訴えた。トランプ政権の通商政策をけん制した。

 習氏は、保護主義が新興国の経済成長に直接的な悪影響を及ぼしているとの認識を示した。国連や20カ国・地域(G20)、世界貿易機関(WTO)が結束して貿易や投資の自由化を進めるべきだと主張した。

 昨年9月に中国福建省アモイ市で開いた首脳会議では「保護主義には断固として反対し続ける」との宣言を採択。米国と中国が相互に制裁措置を発動する「貿易戦争」に突入する中、今回の首脳会議の宣言でも中国が主導し、米国の保護主義への反対を盛り込むとみられる。(共同)