Friday, July 27, 2018 11:15 AM

追悼行事や祝いのダンス 平壌、米韓敵視消える

 朝鮮戦争(1950〜53年)の休戦協定締結から65年を迎えた27日、北朝鮮の首都平壌では戦死者らの追悼行事が行われた。北朝鮮はこの日を米国との戦争に勝利した記念日と位置付けており、例年と同じく市内では市民によるダンスが披露されたが、戦った相手の米国や韓国を敵視するスローガンや表現は消えた。

 午前中には戦死者らが眠る「祖国解放戦争参戦烈士の墓」で追悼の式典が行われ、金英哲・朝鮮労働党副委員長や軍幹部、遺族ら計約300人が参加し、献花した。この施設には最高指導者の金正恩党委員長が26日に訪れ献花したと北朝鮮メディアは報じており、金正恩氏の名が記された花輪も置かれていた。

 27日付の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は、戦争を指導した故金日成主席の業績をたたえ社会主義建設の完成を訴える社説を掲載したが、米国や戦争終結問題には言及しなかった。(共同)