Friday, July 27, 2018 11:15 AM

LGBT寄稿、広がる波紋 自民議員に批判相次ぐ

 性的少数者(LGBT)への行政支援を「生産性がない」と疑問視した自民党杉田水脈衆院議員の月刊誌への寄稿が波紋を広げている。「次に排除されるのは『私』かも」「差別をあおる論調」。作家乙武洋匡さんや経済評論家勝間和代さんら著名人がインターネット上で相次いで違和感を表明。当事者らも27日、各地の自民党施設前で抗議の声を上げた。共同通信の取材に対し、杉田氏の事務所は「報道対応の予定はない」としている。

 若者の居場所づくりに取り組んできたLGBT当事者遠藤まめたさん(31)は杉田氏の主張に怒りを覚え、東京・永田町の党本部前に駆け付けた。「言動が不適切と認めさせ、謝罪させてほしい」。北海道や福岡でも人々が抗議した。

 杉田氏は月刊誌に「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるのか。彼ら彼女らは子どもをつくらない。つまり、『生産性がない』」と寄稿。非難の声が上がったが、自民党の二階俊博幹事長は「人それぞれ、政治的立場はもとより人生観もいろいろある」と個人の考えだとして、党として問題視しない姿勢を示した。(共同)