Wednesday, June 22, 2016 10:12 AM

ロシア全選手に国外検査 リオ五輪参加で義務付け

 国際オリンピック委員会(IOC)は21日、スイスのローザンヌでスポーツ界関係者を集めた会議「五輪サミット」を開き、組織的なドーピングで陸上チームのリオデジャネイロ五輪参加が禁じられたロシアについて、他の競技を含めた全選手に国外の検査で潔白を証明するよう義務付けることを決めた。

 ロシアと同様に国内の反ドーピング態勢が不適格とされているケニアの全競技の選手にも、国外での検査を五輪出場の条件とした。

 国際陸連は17日の理事会でロシア陸連の資格停止処分を解除しなかった。一方でロシア国外を拠点とし、ドーピングに関与していないことを証明できる選手に限って個人資格で五輪などの国際大会への参加を申請できる規定を設けた。五輪サミットではこの決定を全面的に支持。IOCのバッハ会長は、国際陸連がこのルールを適用して特例でロシアの陸上選手にリオ五輪出場を認めた場合は、ロシア選手団の一員になるとの見解を示した。(共同)