Monday, July 30, 2018 10:42 AM

地上イージス1340億円 23年度運用開始に遅れも

 小野寺五典防衛相は30日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」のレーダーを含む1基当たりの取得経費が約1340億円になると発表した。2基導入で約2679億円となるが、土地造成費や建物建設費などを含めると最終的には4000億円以上になる見通し。記者団には「契約締結後、1基目の配備まで約6年間を要すると(米側から)提案された」と説明しており、日本政府が想定する2023年度の運用開始が遅れる可能性が出てきた。

 防衛省は取得費とは別に、教育訓練や30年間の維持・運用に必要な経費が約1985億円に上るとの試算も示した。

 搭載レーダーにロッキード・マーチン社製の「SSR」の採用も決定。防衛省は通常より高い高度へ打ち上げる「ロフテッド軌道」の弾道ミサイルや、複数のミサイルを同時に撃ち込む「飽和攻撃」への対応能力が向上するとしている。(共同)