Tuesday, July 31, 2018 11:00 AM

日大の処分、解除せず 関東学生アメフット連盟

 関東学生アメリカンフットボール連盟は31日、東京都内で臨時理事会を開き、悪質な反則問題があった日本大アメフット部が提出したチーム改善報告書を基に同部に科した公式試合出場資格停止処分の早期解除を協議したが、改革の実効性などを疑問視し、見送ることを決めた。投票に参加した理事20人のうち17人が賛同した。日大は秋のリーグ戦に出られないことが確定し、1部上位リーグから2019年度は下位リーグに降格する。

 関東学連は、チーム改革を進めようとする日大の姿勢を評価しつつも、大学全体で取り組むべき改善策の策定も実施も不十分で「十分な改善がなされたとは認められない」と説明。日大の田中英寿理事長が問題を反省し「改革をトップダウンで進めていく」などのメッセージを発していれば、今回の結論が変わっていた可能性を示唆した。反則を指示した内田正人前監督や問題の口封じを図ろうとした日大関係者らの影響力が完全に排除されたかどうかは現時点で不明とも指摘した。

 関東学連の柿沢優二理事長は、日大の学生から試合の機会を奪う決定を残念がりつつも「対戦相手の安全も担保していかないといけない」と述べた。(共同)