Thursday, August 02, 2018 12:09 PM

首脳往来で経済協力深化 日中外相「自由貿易維持」

 河野太郎外相は2日(日本時間同)、訪問先のシンガポールで中国の王毅国務委員兼外相と約35分間会談した。安倍晋三首相の年内訪中と、その後の習近平国家主席の来日に向けた調整を加速し、経済分野を中心に協力を深める方針で一致。自由貿易体制の維持も確認した。河野氏は沖縄県・尖閣諸島などを巡って対立する東シナ海情勢の安定化を要請した。

 今年は日中平和友好条約の締結から40周年の節目に当たる。日本側は関係改善を進め、首脳の相互往来を軌道に乗せたい考えだ。両外相は首相の訪中を、習氏による就任後初めてとなる来日につなげることが重要との認識で一致した。

 日本側は首相訪中について10月の実現を目指す一方、習氏の来日は来年6月を見込んでいる。(共同)