Friday, August 03, 2018 10:57 AM

北朝鮮船に「瀬取り」疑い 中国船か、東シナ海で

 外務省は3日、中国国旗とみられる旗を掲揚した船籍不明の船舶が7月31日に東シナ海の公海上で北朝鮮船籍のタンカーに横付けして積み荷を移し替える「瀬取り」を行った疑いがあると発表した。国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に通報するとともに、中国側に連絡した。

 発表によると、海上自衛隊の補給艦「とわだ」が31日深夜、中国・上海の南南東約400キロの沖合で、2隻が横付けして照明をつけ、ホースを接続しているのを確認。日本政府は瀬取りの可能性が高いと判断した。

 今回の北朝鮮タンカーは3月、制裁委から入港禁止などの制裁対象に指定されているという。日本政府が北朝鮮の船による瀬取りの疑い例を公表したのは9例目。(共同)