Friday, August 03, 2018 10:57 AM

空の旅、不安は相談を 発達障害の子に航空大手

 多動や感覚過敏などで飛行機の利用をためらう発達障害の子どもや家族に向けて、航空大手や空港が冊子を配布するなど支援の充実を図っている。不安な点は利用前に電話窓口で相談することが可能で、移動の増えるお盆期間を前に「ぜひ空の旅に挑戦してほしい」と呼び掛けている。

 各社には、飛行機の搭乗は難しいと悩む当事者家族から「帰省は諦めている」との声や相談が寄せられていた。

 全日本空輸は、発達障害がある利用客向けの冊子「そらぱすブック」を2013年から作成。今年4月には、日本発達障害ネットワークの監修で改訂し、パニックを起こしやすい保安検査場の仕組みやサイン点灯中に着席を強いられる機内の過ごし方などを写真付きで解説した。旅行前に家族と予習することで不安を軽減できるという。(共同)