Friday, August 03, 2018 10:59 AM

イラン、制裁前に米けん制 ホルムズ海峡の演習

 イラン革命防衛隊が3日までに、米国の対イラン制裁の一部が7日に再発動される直前のタイミングで、原油輸送の大動脈ホルムズ海峡などで演習を始めた。イラン産原油の輸入停止を各国に求める米国に対し、イランはこれまで周辺産油国の重要輸送ルートでもある同海峡を封鎖する可能性を示唆。演習で米国をけん制する狙いとみられる。

 イラン側は演習について発表していないが、ファルス通信によると、イラン海軍司令官は1日、革命防衛隊と軍がホルムズ海峡の安全確保に責任を負っていると強調していた。

 司令官はペルシャ湾とアラビア海を結ぶ同海峡を「石油の蛇口」と表現。「蛇口が開かれ、オイルマネーがイランを脅迫する者たちの懐に流れ込むのであれば、海峡の安全に間違いなく影響を与える」と述べ、対抗措置をほのめかした。(共同)