Monday, August 06, 2018 10:39 AM

村田選手、選手第一を訴え ボクシング連盟不正問題

 日本ボクシング連盟の不正疑惑問題で、世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王者の村田諒太選手(帝拳)が6日、選手第一の組織づくりを訴えた。2度目の防衛戦に向けた東京都内の所属ジムでの練習後「早く(問題が)収まってほしい。誰が勝った負けたではない。選手を五輪に出場させて、活躍させてあげるんだという気持ちを持って改善に取り組んでほしい」と話した。

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、国際ボクシング協会(AIBA)のガバナンス(組織統治)の問題のため、2020年東京五輪の実施競技から除外する可能性に言及。12年ロンドン五輪金メダリストの村田選手は、開催国日本の内紛を「ボクシングは健全なスポーツということを、示さないといけない。何をやっているんだという気持ち。ボクシングの価値を落としている」と憂いた。問題解決のために、日本オリンピック委員会(JOC)の積極的関与にも期待した。

 村田選手は自身のフェイスブックで、不正を告発した「日本ボクシングを再興する会」を支持する考えを表明している。(共同)