Monday, August 06, 2018 10:42 AM
「明日見えぬ」あえぐ国民 イラン、通貨安と物価高
イラン核合意離脱に伴う米国の一部制裁の再発動を7日に控え、イランでは通貨が急落し生活必需品の価格が高騰、国民は不況にあえいでいる。不満は高まり、各地で抗議デモが発生。「これから暮らしはどうなるのか。明日が見えない」。将来への不安がイラン社会全体に暗い影を落としている。
「生活が苦しい。高層ビルから真っ逆さまに落ちているような気分だ」 首都テヘラン在住のアラビア語通訳の男性ラフマン・ナシブザデさん(36)は、トランプ大統領が核合意離脱を表明した5月以降、家計が急激に悪化したと嘆く。米や肉などの食品や家賃が1.5倍に跳ね上がり「4歳の娘におもちゃも買ってやれない」。
日用品購入を優先して高級品を買い控える動きも広がる。4日のテヘラン中心部のバザール。人通りは普段の半分ほどで活気が感じられない。高級食器を扱う店には客が1人もおらず、店番の少年が所在なさげに携帯電話をいじっていた。(共同)
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