Tuesday, August 07, 2018 10:47 AM

平野、力投で勝負呼ぶ メジャー初打席も

 延長戦は13回に入り、ダイヤモンドバックスは連投の平野に託すしかない。登板54試合目となる平野が、東地区首位のフィリーズに13、14回と1人の走者も許さない力投でサヨナラ勝ちを呼んだ。選手たちや最後まで見守った地元ファンに、深夜の興奮が訪れた。それでも、初めて2回を投げきった鉄腕は「最初から覚悟で行きました」と事もなげだ。

 13回の攻撃ではメジャー初打席も経験した。1死二塁で、初球を右翼線に抜けるかというライナーの打球。惜しくもファウルで投打「二刀流」のヒーローにはなり損ねたが「7〜8年は打席練習をしていない」と思えない鋭いスイングを披露。2球目の約152キロを一ゴロとして走者を進めた。「最低限の右打ちはできたかな。こんなチャンスはそんなにない。(ヒットを)打ちたかったですね」と屈託がない。

 劣勢の試合を九回に追い付いて勝利をつかんだチームは、試合のなかったドジャースに0・5ゲーム差で西地区の単独首位に。ロブロ監督は何度も「特別な夜だ」と繰り返した。(共同)