Tuesday, August 07, 2018 10:50 AM

米、イラン制裁再発動 核合意、存続の危機

 トランプ政権は7日、イラン核合意離脱に伴い対イラン制裁の一部を再発動した。第1弾としてイランの自動車部門の取引や同国政府の米ドル現金取引を禁止。日本など第三国の企業も違反すれば対象となる。核開発制限と引き換えに米欧がイラン制裁を解除した核合意は存続の危機を迎えた。

 11月にはイラン経済の中心を担う石油部門を標的にした第2弾が予定されている。イラン産原油の供給減少への不安が強まれば、原油相場に響きガソリン価格の上昇を招く恐れもある。

 トランプ大統領は6日、再発動に関する大統領令に署名。7日、ツイッターに「史上最も強烈な制裁だ」と投稿した。イランの資金源を断絶して最大限の圧力をかけ、核・ミサイル開発の完全停止を含む合意見直しに応じるよう迫る構えだ。(共同)