Wednesday, August 08, 2018 10:56 AM

山根会長、辞任表明 告発側は除名要求

 日本ボクシング連盟の不正疑惑で、助成金の流用や過去の暴力団組長との関係が批判を受けていた山根明会長(78)が8日、大阪市内で辞任を表明した。「選手の皆さまにはこのような問題があったことに関して、法人の会長として申し訳ない」と頭を下げた。

 一連の騒動について責任を取った形だが、具体的な事実には言及せず、報道陣の質問も受け付けなかった。関係者によると、7日の緊急理事会では複数の理事が「自分も辞めるので会長職も辞めてほしい」と山根氏に訴え、さらに「選手ファースト」の言葉を用いて説得。山根氏は最終的に去就を一任されていた。

 不正疑惑に関し、日本オリンピック委員会(JOC)などに告発状を提出した「日本ボクシングを再興する会」は8日、東京都内で記者会見し、山根氏の除名と、全理事の解任を求めた。審判不正に関し、山根氏のものとされる音声も新証拠として公表した。(共同)