Wednesday, August 08, 2018 10:56 AM

パイオニアが抜本的再建へ 支援候補にカルソニック

 経営不振のパイオニアが、資本増強など抜本的な経営再建策の検討に入ったことが8日、分かった。支援企業として自動車部品大手カルソニックカンセイが候補に挙がっている。パイオニアの主力であるカーナビと、電気自動車(EV)や自動運転車といった次世代分野との連携強化で生き残りを目指すとみられる。

 パイオニアは2018年3月期まで2年続けて連結純損失を計上。6日に発表した18年4〜6月期決算短信に「継続企業の前提に重要な疑義が存在している」と注記した。経営改善計画の具体化が遅れ、取引銀行から借入金を借り換える合意が得られていないためだ。

 パイオニアは、不採算であるカーナビの相手先ブランドによる生産(OEM)事業の立て直しを急いでいる。しかし、主力行などは資本・業務提携も含めた本格的な再建を求めているもようだ。(共同)