Wednesday, August 08, 2018 10:58 AM

北朝鮮に査察・申告要求へ 米、長官派遣で仕切り直し

 北朝鮮の「完全非核化」が進まない中、トランプ政権は、ポンペオ国務長官を再び北朝鮮に派遣し、査察受け入れと核・ミサイル開発計画の申告を改めて要求する見通しだ。6月の米朝首脳会談で金正恩朝鮮労働党委員長が約束した非核化の実現に向け、交渉の仕切り直しを狙う。

 北朝鮮は金氏とトランプ大統領との再会談を期待しているもよう。融和姿勢が目立つトランプ氏と直談判し、北朝鮮に有利なように非核化期限をなるべく引き延ばそうとの思惑があるとみられ、ポンペオ氏再訪朝を受け入れるのかは不透明だ。

 ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は6日、米公共放送(PBS)のインタビューで、北朝鮮が今年5月に坑道を爆破した豊渓里の核実験場について「必ずしも無力化されたわけではないとの見方が韓国などである」と言及し、「何が起きたのかを正確に検証できる査察官が必要だ」と強調した。(共同)