Wednesday, August 08, 2018 10:59 AM

日米協議、2日間が有力 FTA要求、予断許さず

 日米両政府が9日からワシントンで開く新たな閣僚級貿易協議は、2日間の日程となる可能性が高いことが8日分かった。トランプ政権が日本に対して2国間の自由貿易協定(FTA)交渉を求めるのは必至で、多国間の貿易枠組みを重視する日本は難しい対応を迫られる。両政府が何らかの合意に至るかどうか予断を許さない状況だ。

 日本からは茂木敏充経済再生担当相、米国からはライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が出席する。日本政府関係者によると、事務レベルの事前調整はほとんど行っておらず、両閣僚による「真剣勝負」になる見通しだという。

 日本は米国を除く11カ国が参加する環太平洋連携協定(TPP)や日欧経済連携協定(EPA)を主導してきた。保護主義的な通商政策を打ち出す米政権に対し、自由貿易の重要性を訴える構えだ。(共同)