Thursday, August 09, 2018 10:26 AM

車不適切検査6480台 スズキ、マツダ、ヤマハ発

 国土交通省は9日、新車の燃費などの測定に関し、国交省の指示を受けて各自動車メーカーが調査した結果、スズキ、マツダ、ヤマハ発動機の3社で不適切な検査が見つかったと発表した。対象は3社で計47車種・6480台に上る。スズキでは抜き取り検査した約5割が不適切だった。自動車や鉄鋼など国内メーカーでは検査不正などの不祥事が相次いでおり、信頼性が一段と低下することは避けられそうにない。

 国交省によると、各社の検査員は「記憶と感覚に頼っていた」などと説明し、スズキは「検査に詳しい管理職が工場に配置されておらず、規律の緩みがあった」としている。国交省は検査記録の保存や、記録の書き換えを防ぐ対策を取るよう求める方針だ。

 スズキの鈴木俊宏社長は9日、東京都内で記者会見し「心よりおわび申し上げます」と謝罪した。ヤマハ発の渡部克明副社長やマツダの菖蒲田清孝取締役も相次いで記者会見を開いて謝罪した。(共同)