Friday, August 10, 2018 10:27 AM
米「宇宙軍」根強い懐疑論 大統領再選対策の見方も
トランプ政権は9日、2020年までの「宇宙軍」創設計画を発表した。1980年代に旧ソ連の核攻撃から米国を守るため、レーガン元大統領が唱えた戦略防衛構想(スター・ウォーズ計画)をほうふつとさせ、強い指導者像を演出したいトランプ大統領の再選対策との見方も。急な提案に振り回される米軍や議会には懐疑的な声がくすぶる。
「米軍の歴史に偉大な章を書き加える時が来た」。ペンス副大統領は9日の演説で、中国やロシアを名指しし「敵の挑戦にひるまない」と力説。6月に宇宙軍設立を指示したトランプ氏も「それ行け宇宙軍!」と勇ましくツイートした。
宇宙空間での競争は激しくなりつつある。制空権の宇宙版と言える「制天権」を掲げる中国は07年に衛星破壊実験を実施し、米国の偵察衛星を撃墜する能力を誇示。中国軍は近年、宇宙で軍事作戦を担う「戦略支援部隊」も設置した。ロシアも航空宇宙軍を創設し、衛星攻撃兵器(ASAT)開発にまい進している。(共同)
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