Friday, August 10, 2018 10:28 AM

不払い残業代446億円 17年度、労基署の指導増加

 厚生労働省は10日、各地の労働基準監督署が残業代の不払いを指導したのは2017年度、1870社に上り、是正された結果、総額約446億4000万円が支払われたと発表した。企業数は前年度比521社増、金額は約319億2000万円増えた。

 企業数、支払額が大幅に増えた理由について、厚労省の担当者は「働き方改革が社会的に注目されたことや、17年1月に労働時間を適正に把握するためのガイドラインを定めたことなどが背景にあるのではないか」と説明した。

 厚労省によると、支払額が1社で100万円以上となったものを集計した。対象となった労働者は約20万5000人。支払われた残業代の平均は1社当たり2387万円、1人当たり22万円だった。(共同)