Friday, August 10, 2018 10:29 AM

東芝、LNG事業売却へ 入札開始、10社近くが関心

 東芝が、液化天然ガス(LNG)事業を売却する方針を固めたことが10日分かった。入札手続きを始めており、海外のエネルギー関連企業など10社近くが関心を示しているという。LNG事業は、最大1兆円の損失の恐れがあると東芝が過去に説明するなど、経営再建に向けた大きな懸念材料だった。売却でリスクを遮断できれば、再建に向けて大きく前進することになる。

 売却するのは、2013年に契約したテキサス州で天然ガスをLNGに加工する事業。東芝は当初、日本への低価格での供給や火力発電の受注拡大を狙ってLNG事業に参入し、19年から20年間にわたり年220万トンのLNGを販売する権利を持っている。

 ただ、LNG価格が事業計画の想定よりも低く推移したため、損失が生じる懸念が出ていた。東芝は、最近のLNGの価格上昇で売却する環境が整ったと判断した。(共同)