Monday, August 13, 2018 11:10 AM

シリアで空爆53人死亡 最終拠点、武器庫爆発も

 内戦が続くシリアで10日、反体制派が最後の拠点とする北西部イドリブ県や隣接するアレッポ県西部の少なくとも3カ所で空爆や砲撃があり、シリア人権監視団(英国)によると、13日までに民間人計53人が死亡した。いずれもアサド政権軍か、これを支援するロシア軍の攻撃とみられ、緊張が高まっている。

 イドリブ県のトルコ国境付近では12日、過激派「ヌスラ戦線」(現在は「シリア解放機構」)の武器庫が爆発し、監視団によると付近住民ら69人が死亡した。爆発原因は不明。武器庫は5階建ての建物の地下にあった。

 アサド政権はイドリブ周辺の完全制圧を急ぐ意向だが、大規模な民間人被害が避けられず、ロシアとトルコなど関係国を交えた駆け引きが本格化している。現地ではトルコなどの支援を受ける反体制派と、過激派組織が混在する複雑な状況だ。(共同)