Tuesday, August 14, 2018 10:27 AM

監査項目にアクリル板なし 防災無線の要請16時間後

 大阪府警富田林署から勾留中の無職樋田淳也容疑者(30)が逃走した事件で、接見室のアクリル板が年1回の監査の点検項目に含まれていなかったことが14日、府警への取材で分かった。設備管理の不備が事件につながった可能性がある。署が防災無線での注意喚起を富田林市に要請したのは事件把握の約16時間後だったことも判明した。

 樋田容疑者のものとみられる複数の靴跡が署のコンクリート塀に付いていたことも分かった。

 府警によると、毎年全65署の留置場を監査。富田林署は7月3日に実施し、容疑者の所持品保管状況などを調べ、問題なかった。府警では監査以外に、各署が月1回以上、留置場を点検するよう規定。アクリル板も対象だったが、具体的な方法は定められておらず、目視で済ませる署もあった。府警は富田林署の点検方法を明らかにしていない。(共同)