Wednesday, August 15, 2018 11:18 AM

米朝に歩み寄り促す 文氏、日韓歴史問題触れず

 韓国の文在寅大統領は15日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典で演説し、北朝鮮に完全な非核化を求めながら「相応する米国の包括的な措置が迅速に推進されることを望む」と述べた。6月の米朝首脳会談で合意された非核化と北朝鮮の体制保証への措置を並行して進めるよう米朝双方に歩み寄りを促した。

 文氏は日韓の歴史問題に直接言及せず、安倍晋三首相との間で日韓関係を未来志向的に発展させ地域の平和と繁栄に向け緊密に協力することで一致していると強調。この協力が「日朝関係の正常化につながる」とも述べた。

 非核化と平和体制の構築実現のため、日本との協力を深めたい意向を示した形だ。日朝関係の正常化に向け、日朝間の仲介を行う意向を持っている可能性もある。(共同)