Wednesday, August 15, 2018 11:18 AM

米中間選挙、女性候補最多 反トランプ背景に躍進

 トランプ政権への審判となる11月の中間選挙は、連邦下院選と知事選の女性候補の数が史上最多となった。女性問題を抱えるトランプ大統領への批判や女性の権利向上を目指す運動の活発化が背景だ。議会多数派の奪還を狙う野党民主党で個性的な女性候補が次々と登場し、白人男性が目立つ与党共和党に対抗する構図となっている。女性票の行方が政権の命運を左右しそうだ。

 全米各州では共和、民主両党が中間選挙の候補者を選ぶ予備選を実施中。「米国女性政治センター」によると、連邦下院(定数435)選挙の候補に選ばれた女性は少なくとも188人で、2016年大統領選と同時実施された下院選の候補者167人を超えた。知事選の女性候補者は12人で、過去最多だった1994年などの10人を上回った。

 女性候補の躍進はトランプ政権への抗議デモ「女性大行進」やセクハラを告発する「#MeToo(「私も」の意)」など女性が主導する社会運動の広がりで、女性の政治意識が高まったことが要因の一つとみられる。(共同)