Thursday, August 16, 2018 11:02 AM

オーナー制度、支払い滞る 東京の通販会社、50億円か

 干し柿やメープルシロップなど、加工食品製造事業の「オーナー」を募り、多額の現金を集めた通信販売会社「ケフィア事業振興会」(東京都千代田区)が、多くの契約者に対する支払いを滞らせていることが16日、契約者や弁護士への取材で分かった。弁護士らによると、滞納額は判明しているだけで計約50億円に上る。

 ケフィアが契約者に送った資料によると、昨年7月までの1年間の売上高は約1000億円。東京商工リサーチによると、ほとんどはオーナー制度による出資とみられ、大規模な消費者被害になる恐れがあると指摘している。

 ケフィア側は取材に、支払いが一部で滞っていると認めた上で「システム移行に伴うトラブルが理由で、影響を受けた契約者は173人だけ」と説明。しかし、国民生活センターには昨年11月〜今年5月、588件の相談があった。(共同)