Monday, August 20, 2018 11:16 AM

老朽化多数、安全確保急ぐ イタリア高速橋崩落から1週間

 43人の死者を出したイタリア北部ジェノバの高速道路高架橋崩落から21日で1週間。検察が過失致死などの容疑で捜査を本格化させ、管理会社は被害者への補償や橋の再建のために計5億ユーロ(約630億円)を用意するとしたが、老朽化で崩落の危険がある橋は全土に多数あるとみられ、安全確保が喫緊の課題となっている。

 「維持管理において何者かが仕事を怠っていたのは明らかだ」。トニネッリ・インフラ・運輸相は高速道路管理会社「アウトストラーデ」に責任があると指弾、1967年に建設された橋の点検や補修が不十分だったとの見方を示した。

 しかし、同社の最高経営責任者カステルッチ氏は18日のジェノバでの記者会見で「橋は安全だったとの報告を受けている」と述べ、捜査結果を待つとした。(共同)