Monday, August 20, 2018 11:19 AM

勝者なき戦い、終止符模索 アフガン新戦略から1年

 米史上最長となるアフガニスタン戦争の情勢打開へ向け、トランプ大統領が米軍増派など関与強化を軸とするアフガン新戦略を発表してから21日で1年。戦況好転の兆しが一向に見えない中、水面下で米国と反政府武装勢力タリバンが和平に向けた直接折衝を始めた。約17年にわたる「勝者なき戦い」に終止符を打てるのか注目される。

 米外交筋によると、7月下旬、ウェルズ国務次官補代行が中東カタールでタリバン関係者と接触した。米側がタリバンとの直接折衝に応じるのは2011年以来で、和平協議に向けた瀬踏みを行ったとみられる。

 米当局者は米メディアに、タリバンは表向き米軍撤収を要求しているが、和平後に発足するアフガン新政府に参加することを条件に、治安部隊訓練支援のための米軍駐留継続を容認する姿勢を示していると説明。「誰も勝てない戦争だという現実をタリバンも受け止めている」と語った。(共同)