Tuesday, August 21, 2018 10:57 AM

海洋の防衛協力強化 日スリランカ防衛相

 スリランカを訪問中の小野寺五典防衛相は21日(日本時間同)、ウィジェワルダナ国防担当相と国防省で会談し、自衛隊とスリランカ軍による海洋での防衛協力を強化する方針で一致した。中東などと日本を結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝であるスリランカと安全保障面で関係を深め、インド洋への進出を強める中国をけん制したい考えだ。

 会談で小野寺氏は、中国系企業がスリランカ南部の重要港湾ハンバントータ港の権益の大部分を貸与されたことに触れ「自由で開かれた形での港の使用が重要だ」と指摘。ウィジェワルダナ氏からは「軍事目的で占用させることはない」との説明があったという。

 日本は中国によるスリランカ港湾の拠点化を防ぐため、海上自衛隊艦艇の寄港を進めている。(共同)