Tuesday, August 21, 2018 10:58 AM

ギリシャが危機終結宣言 首相、自主再建に意欲

 ギリシャのチプラス首相は21日、債務危機に陥った同国への欧州連合(EU)の金融支援が20日に終了したことを受け危機の終結を宣言、「われわれは自分たちの未来を描く権利を取り戻した」と述べ、自主再建を進める考えを示した。イタケー島からテレビ演説した。

 イタケー島は、古代叙事詩オデュッセイアの主人公オデュッセウスが10年にわたる放浪の旅を終えて帰った故郷とされる。チプラス氏は2009年に政府による財政赤字の粉飾が発覚して以降の同国の状況をオデュッセウスの旅になぞらえ「(危機は)ついに終了した」と述べた。

 EUや国際通貨基金(IMF)などが実行した融資額は計約2887億ユーロ(約37兆円)に上り、ギリシャには債務返済の着実な実行や構造改革といった課題が待ち受けている。(共同)