Wednesday, August 22, 2018 10:41 AM

グーグルは違法に行動追跡〜加州の携帯利用者が提訴

 グーグルはiPhone(アイフォーン)やアンドロイド系スマートフォンの位置情報設定が「追跡オフ」になっている時もユーザーの動きを違法に追跡しているとして、カリフォルニア州の男性が同社をサンフランシスコ連邦地裁に訴えた。

 ロイター通信によると、訴えたのは同州サンディエゴ在住のナポレオン・パタクシル氏。同氏は訴状で、グーグルは「位置履歴」をいつでもオフにでき、オフにしていれば位置情報は追跡されないとユーザーに確約しているがこれは真実ではなく、ユーザーの動きを追跡し保存してプライバシーを侵害していると主張。米国のアンドロイド系スマホおよびアイフォーン利用者全員を原告に含めた集団訴訟として扱うよう裁判所に要請しながら、グーグルにはプライバシー侵害に対する損害賠償を求めている。

 グーグルの位置情報追跡問題はAP通信が最初に報道し、プリンストン大学のコンピューターサイエンス学者が問題を確認したと伝えた。

 パタクシル氏は、所有するアンドロイド携帯とグーグルのアプリをダウンロードしたアイフォーンがいずれもグーグルによって違法に追跡されたと考えており「グーグルの主な目的は、電話ユーザーをひそかに監視し、第三者にもそれを可能にすることだ」と主張している。

 現在、グーグルのウェブサイトのヘルプページには「位置履歴を無効にしても電話のほかの位置情報サービスには影響を与えず、一部の位置情報は検索や地図サービスなどを通して保存される可能性がある」と表示されている。