Wednesday, August 22, 2018 11:12 AM
米、CO2削減大幅緩和へ 新対策、数値目標示さず
トランプ政権は21日、発電分野の温室効果ガス削減のためオバマ前政権が定めた規制「クリーン・パワー・プラン」に代わる新たな二酸化炭素(CO2)削減策を発表した。削減の数値目標を盛り込まないなど大幅に緩和され、排出量が多い石炭などの化石燃料業界を後押しする内容となった。
前政権の規制は、トランプ大統領が昨年10月に撤廃した。既に離脱を表明している地球温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」では、米国が温室効果ガス削減目標を達成するために柱とした政策だった。米国の温暖化対策がさらに後退するとの懸念が高まっている。
温暖化対策に熱心なニューヨーク州などの司法長官は21日、新たな削減策の撤回を求め提訴すると発表した。訴訟には多くの州や都市が参加するとみられる。前政権の規制では、火力発電所から排出されるCO2を2030年までに05年比で32%削減する目標を掲げた。厳しい内容で27州が反対を表明していた。(共同)
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