Thursday, August 23, 2018 10:40 AM

家族ら殺傷、ISが声明 仏、事件に便乗か

 パリ南西郊外トラップで23日、刃物を使った襲撃事件があり、地元当局によると2人が死亡、1人が重傷を負った。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したが、死亡したのは容疑者の母ら家族だったことが判明、フランスのコロン内相はテロではないとの見方を示した。ISの声明は事件に便乗した可能性もある。

 容疑者の男は警官の発砲を受け、死亡した。ニュース専門テレビBFMによると、男はテロを賛美した罪で有罪判決を受けたことがある。一方、コロン氏は報道陣に、容疑者は「精神状態に深刻とみられる問題」があったと指摘し、捜査当局がテロとは認識していないことを明らかにした。

 ISが系列ニュースサイトを通じて出した声明は「トラップで攻撃を実行したのはISの戦士だ」とした。ISが犯行声明を出したテロでも容疑者との具体的関係が不明な事例がある。(共同)