Monday, August 27, 2018 10:40 AM

英語指導でアプリ積極活用 文科省、指導効果に着目

 文部科学省は27日、子どもの英語力の効果的な育成に向け、タブレット端末用のアプリを授業で積極的に活用する方針を決めた。指導上の課題などを検証するために2019年度から3年間、全国の小中高校でモデル事業を行う予定で、教材導入費などとして19年度予算の概算要求に2億5000万円を計上する。

 アプリは時と場所を選ばずにネーティブスピーカーの発音を繰り返し聞けるほか、学習状況をきめ細かく把握できるなどの利点があり、新たな学習ツールとして注目されている。文科省は、こうした特性が、次期学習指導要領が重視する「読む・聞く・書く・話す」の4技能の効果的な育成に役立つと判断。本格導入に向けて検定教科書との親和性や児童生徒の理解度の確認など、諸課題の検討を進める。

 初年度のモデル事業は、都道府県教育委員会などが選んだ計約470校が対象。既に多種多様なものが出回っているアプリについて、文科省がそれぞれの特徴を紹介した一覧を作成し、各教委が指導の目的に応じてどれにするかを決める仕組みという。(共同)