Monday, August 27, 2018 10:42 AM

9条改憲で論戦激化 総裁選、麻生派改憲提言

 9月20日投開票の自民党総裁選へ立候補を表明した石破茂元幹事長は27日、国会内で記者会見し、憲法改正を含めた総裁選公約(石破ビジョン)を発表した。改憲に関し「他党との丁寧な議論を積み重ねながら、国民の理解を得つつ真正面から向き合う」と明記した。安倍晋三首相(党総裁)は第2派閥の麻生派から、来年夏の参院選までに改憲の国民投票を実施することを柱にした政策提言を受け取り、9条への自衛隊明記を重ねて主張。改憲などの政策をまとめたビラも作成した。総裁選は改憲を巡る論戦が激化した。

 総裁選は連続3選を目指す首相と石破氏の一騎打ちの構図。石破氏陣営は討論会の機会を増やすよう求めたが、自民党総裁選挙管理委員会は27日、討論会を2回とし、要望は反映されなかった。

 石破氏は会見で麻生派の政策提言について「スケジュールありきとは思っていない。最高法規の日本国憲法であり、平和主義に関わるもので国民の深い理解が必要だ」と反対した。(共同)