Tuesday, August 28, 2018 10:40 AM

スタンフォード大、自動運転車向けAIカメラ開発

 スタンフォード大学の研究チームは、人工知能(AI)を使ってより速く効率良く画像を処理できる新しいカメラ・システムを開発した。

 スタンフォードのプレスリリースによると、このカメラ・システムは自動運転車、監視カメラ、医療機器に使えるという。研究を率いたゴードン・ウェツティン助教授(電気工学)は「今の自動運転車には、比較的大きく、動作が遅くてエネルギーを大量に消費するコンピューターが搭載されているが、将来のアプリケーションでは、画像のストリーム配信を処理するためにより速く小さなものが必要になる」と説明した。

 新しいAIカメラ・システムは、光コンピューターと電気回路を使うコンピューターを1つにまとめたハイブリッド式で、画像解析に特化している。試作品を構成する第1層は、大量の電力を使う数学的デジタル・コンピューティングを必要としない光コンピューターで、第2層は従来のデジタル電子コンピューターとなっている。

 自動運転車は、画像認識技術を使って道路を横切る動物や歩行者または停止している車などの障害物を認識する。今回の試作品は、速度と精度は既存の電算プロセサー並みだが、計算コストを大幅に削減できる。AIカメラは、将来的にはデバイス自体に組み込めるほど小さくなる見通しだという。

https://news.stanford.edu/2018/08/17/new-ai-camera-revolutionize-autonomous-vehicles/