Tuesday, August 28, 2018 11:05 AM

ロシア、対米経済戦争へ防衛策 基軸通貨ドルを揺さぶり

 英国での元ロシア情報機関員らに対する神経剤を使った襲撃事件を受け、米政府は27日、ロシアに対する新たな制裁を発動した。ロシア政府は、米国との「経済戦争」に向け防衛策を強化。米国債への投資を引き揚げたほか、原油取引の米ドル建て決済から離脱すると主張し、基軸通貨ドルを揺さぶる。ただ専門家は、ドル弱体化にはつながらないとみている。

 プーチン大統領は6月「米国の制裁への対抗措置」を定めた法律に署名。報復措置として、国際的な合意事項の停止、資源や製品、技術やサービスの提供停止が可能になった。

 7月には、ロシア中央銀行が米国債を大量に売却し、金を購入していたことも判明。米制裁を警戒し「ドル依存離脱」の動きを進めていることが裏付けられた。(共同)