Tuesday, August 28, 2018 11:05 AM

人気の仏環境相が突如辞任 マクロン氏に打撃

 フランスのユロ環境相(63)は28日、政府の環境政策の推進が不十分だとしてラジオの生番組で辞任を表明した。環境活動家で国民に人気のユロ氏の辞任は、経済政策などを巡り支持率が低下したマクロン大統領へさらなる打撃となりそうだ。マクロン氏やフィリップ首相に予告しておらず、政権に大きな衝撃が走った。

 ユロ氏は公共ラジオのインタビューに対し「もう自分にうそをつきたくない。私が政権にいることで、環境問題への対応が優れているとの錯覚を生じさせたくない」として辞任を明言した。予告なしの表明については「少し不作法だが、事前に伝えれば思いとどまるよう説得されただろう」と理由を説明した。

 フィリップ氏は記者団に「ユロ氏の決断を今朝知った。多くの成果に感謝する。政府はこれまで通り(環境問題への取り組みを)続ける決意だ」と述べた。(共同)