Tuesday, September 04, 2018 11:24 AM

ベネズエラ人が難民化 15年以降160万人脱出

 経済や社会の混乱が続くベネズエラで独裁化を強める反米左翼マドゥロ政権の下、大量の国民が国外に脱出し、難民化している。4日までの国連の推計では2015年以降、160万人以上が祖国を後にした。周辺国では地元住民との摩擦も生じ、各国政府が対応に苦慮している。

 「問題はもはや内政の話ではなく、南米大陸全体の調和への脅威となっている」。ブラジルのテメル大統領は8月28日、有効策を打ち出せないマドゥロ政権を非難した。

 テメル氏によると、ブラジルには連日700〜800人が押し寄せる。国境を接する北部ロライマ州では8月下旬、ベネズエラ人が起こしたとされる強盗事件をきっかけに住民の暴動が発生。政府は治安維持のため同州への軍派遣を決めた。(共同)