Tuesday, September 04, 2018 11:25 AM

インド取り込み、課題山積 米、初の2プラス2開催へ

 米国とインドが初の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を6日、インドの首都ニューデリーで開催する。海洋進出を活発化させる中国をにらみ、米国は国際包囲網形成へインド取り込みを図るが、独自外交を展開するインドは中国との協調も重視する。「新同盟」構築には課題が山積している。

 「歴史的な会合になる」。シュライバー米国防次官補は8月の講演で、インドをトランプ政権が掲げるインド太平洋戦略の要衝だと強調。現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」などを通じインド洋に影響力を伸ばす中国をけん制するため、民主主義や市場経済の価値観を共有するインドが重要な役割を果たすと語った。

 2プラス2では両国軍の通信互換性を可能にする協定締結や、これまで海軍間で行ってきた軍事演習を陸空軍にも広げることで合意する可能性が高い。米政府当局者は「戦略的パートナーとして一歩進んだ軍事協力を実現する」と話す。(共同)