Tuesday, September 04, 2018 11:25 AM

反対国との着地点模索 マグロ漁獲枠拡大、難航も

 北太平洋海域のクロマグロの資源管理を議論する中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の北小委員会が4日、開幕した。漁業者の訴えを背景に日本は漁獲枠の拡大を目指すが、合意には参加国・地域の全会一致が条件。増枠は性急として反対する国との着地点を模索することになりそうだが、議論は難航しそうだ。

 会議では漁獲枠のほか、違法な漁獲や流通を防止するための国際的な漁獲証明制度についても議論する。斎藤健農相は4日の閣議後の会見で「時期尚早という意見が出ることは予想される。粘り強く交渉したい」と述べた。

 WCPFCで決定した現行の漁獲規制で影響を受けている漁業者からは「生活が苦しい」などと、不満の声が相次ぐ。(共同)