Tuesday, September 04, 2018 11:27 AM

岩手でも虚偽の飛行計画 防災ヘリ運航、東邦航空

 搭乗員9人全員が死亡した群馬県の防災ヘリコプター墜落事故を巡り、運航委託先の東邦航空(東京)が実際と異なる飛行計画を国土交通省に報告した問題で、同社が運航を委託されている岩手県の防災ヘリでも過去に虚偽の飛行計画を提出していたことが4日、分かった。同社の社内調査で判明し岩手県に伝えた。

 総務省消防庁が防災ヘリが配備されている全国の55団体全てを対象に、飛行計画に沿った運航が行われているか調査に乗り出すことも同庁への取材で判明。運航実態を網羅的に把握し、事故につながりかねない不適切な運用が確認されれば対策を講じる。

 岩手県によると、東邦航空はヘリで救助訓練をした際、搭乗者を交代するためエンジンをかけたままいったん着陸することを、飛行計画に記さなかった。(共同)