Tuesday, September 04, 2018 11:28 AM

関空冠水、タンカー衝突 台風21号、5000人孤立

 台風21号は4日午後に徳島市に上陸した後、神戸市付近に再上陸し、日本海へ抜けた。関西地方を中心に被害が相次ぎ、7人が死亡、約200人のけが人が出た。観測史上最大の瞬間風速を記録した関西空港では、強風で流された大阪湾のタンカーが空港連絡橋に衝突、橋の一部が破損し、約5000人が取り残された。関西空港は高潮で滑走路が水没、広範囲が浸水し閉鎖された。最大風速44メートル以上の「非常に強い台風」の日本上陸は1993年の台風13号以来、25年ぶり。

 関西エアポートによると、関西空港は滑走路と駐機場が最大で約50センチ浸水。第1ターミナルビルの地下部分にも水が入り込んだ。滑走路は正午から閉鎖、空港全体も午後3時に閉鎖された。商業施設でガラスが破損し、1人が腕に軽傷。5日もターミナルビルが使えない状況が続く見通し。

 第5管区海上保安本部(神戸)や国土交通省によると、4日午後1時半ごろ、日之出海運(福岡市)のタンカー宝運丸(2591トン)が風に流され、連絡橋に衝突。タンカーは航空機用のジェット燃料を関空に運んだ後、台風に備えエンジンを止めた状態で停泊していた。取り残された乗組員11人は全員救助された。(共同)