Thursday, September 06, 2018 10:52 AM

米、対中関税近く発動か 第3弾2000億ドル、圧力強化へ

 トランプ政権は6日、年2000億ドル(約22兆2000億円)相当の中国からの輸入品に25%の追加関税を課す第3弾の制裁措置に関する意見募集期間の最終日を迎えた。公聴会では反対意見が続出したが、米政権は中国への圧力を強化するため近く制裁発動に踏み切る構えだ。

 米政権は中国が米先端技術の移転強要といった不公正慣行を改めない姿勢を問題視し、既に2回にわたって計500億ドル相当に25%の追加関税を課した。第3弾を合わせると、中国からのモノの輸入額のほぼ半分となる2500億ドルに上る。

 米中両政府は8月下旬にワシントンで通商問題に関し次官級協議を開いたが、大きな進展はなかった。中国商務省の報道官は9月6日、米国が追加関税を発動すれば「報復措置を取らざるを得ない」と述べた。中国は既に600億ドル分の報復関税リストを公表している。貿易摩擦は一段と激しさを増す。(共同)