Friday, September 07, 2018 10:31 AM

対中関税、発動焦点に 第3弾、2000億ドル相当

 トランプ政権は6日、年2000億ドル(約22兆2000億円)相当の中国からの輸入品に追加関税25%を課す第3弾制裁の発動に向けた手続きを終えた。米通商代表部(USTR)が産業界の見解などを精査し、トランプ大統領が最終決定する発動の時期が今後焦点となる。

 米政権は7月から制裁関税を課したが、目的とする赤字削減効果は出ていない。米商務省が5日発表した7月のモノの貿易収支(通関ベース)によると、国別で最も多い中国に対する赤字は前月比10.0%増の368億3400万ドルで、単月として過去最大となった。米国内には消費者に負担を強いることになるなどとして、追加関税を懸念する声が根強い。貿易摩擦解消に向けた米中協議も行われているとみられるが、トランプ氏は強硬姿勢を維持したままだ。

 米メディアは、トランプ氏が近く制裁関税の発動を表明したい意向だと伝えている。(共同)