Friday, September 07, 2018 10:32 AM

安倍、石破氏一騎打ち 改憲、政治手法で対決へ

 自民党総裁選が7日告示され、連続3選を目指す安倍晋三首相=総裁=(63)と、3度目の挑戦となる石破茂元幹事長(61)が立候補を届け出た。2012年以来の選挙戦で、一騎打ちとなる。双方の主要政策を示す所見が党ホームページで発表され、憲法9条改正やアベノミクスに加え、政権運営や政治手法の在り方を巡る対決の構図が鮮明となった。安倍氏は党所属国会議員の8割以上の支持を集め、優勢を維持。追う石破氏は党員・党友による地方票の取り込みを狙う。

 今月20日の投開票を見据え、10日の所見発表演説会と共同記者会見から論戦が本格的に始まる。北海道で震度7を観測した地震を受け、両陣営は選挙活動を9日まで自粛する。安倍氏の海外訪問後の14日に、日本記者クラブ主催の討論会と党青年局・女性局主催の討論会を開催する日程も固まった。

 安倍陣営の甘利明・選対本部事務総長は「互いにビジョンを戦わせて『さすが自民党』と思われるような戦いがしたい」と党本部で記者団に強調した。地方票の目標は過半数とした。首相は官邸で閣議や災害関連の会議に出席した。(共同)